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2015年12月04日

shadeのbasicバージョンで無理やりトゥーンレンダリングな絵を作ってみる方法

shadeはbasic版にはトゥーンレンダリング機能が搭載されていませんが、そのbasic版で力技を使ってトゥーンレンダリング風の絵を無理やり作ってみる方法を書いてみたいと思います。

muriyaritoon001.jpg

肌色の球に黒い輪郭線が出ていると思いますが、この画像は私が持っているstandardバージョンに搭載されているトゥーンレンダリング機能は使わずにshadeで生成した物です。
basic版でもできる方法で。

具体的な方法は、

1.背景の上半球・下半球ともに白色を設定し、透視図で「図形ウインドウ>背景の表示」をONにします。
すると、透視図の背景が真っ白になります。
ついでに、透視図での作業平面やバウンディングボックス、マニピュレーターなどの表示は全てOFFに。
さらに、透視図のシェーディング方式は「テクスチャ」か「シェーディング」を選択。

2.次に球を作成し、とりあえず「最も細かい」でポリゴンメッシュ化。

3.球の拡散色を肌色に設定。

4.同位置にその球を複製し、複製した方の球は編集モードで面を全て選択し、ポリゴンメッシュツールの「べベル>オフセット」で、全ての面を法線方向に少し膨らませます。

5.膨らませたその球の拡散色を黒色に設定。

6.デフォルトの無限遠光源の「環境光」の値を1に設定。無限遠光源の「光沢」は今回は0に。

この段階では、真っ白な背景に黒い球が浮かんでいる状態になります。


shadeはレンダリングの方では「片面表示」はできないのですが、透視図の方は「片面表示」ができたりします。
これを使ってトゥーンレンダリング風の輪郭線のある絵をゲットします。

7.透視図の「表示オプション>片面」にチェックを入れる。

8.黒い球の方のポリゴンメッシュで面の編集モードに入り、全ての面を選択して、「面反転」を実行。

9.透視図のライトオプションについては、「全ての光源」を選択します。


すると、透視図で

muriyaritoon001.jpg

みたいな絵になるんですね。

で、透視図を最大化して表示した状態でprintscreenでキャプチャーすると、多少ジャギってるものの、トゥーンっぽい絵を得られるわけです。

この手法は、2000年近くのテレビゲーム(ジェットセットラジオなど)でよく使われた手法です。
ポリゴンを片面表示し、裏返ったポリゴンは元の形状よりやや大きくさせてから面反転すると、オブジェクトの輪郭に線がでるようになると。

膨らませる大きさで線の太さは調整できますし、線の色も膨らませた方の形状の拡散色を黒から別の色にする事で変える事ができます。


でも、このままでは陰影がありません。
かといって、無限遠光源の「環境光」の値を下げると、トゥーンというよりくすんだシェーディングっぽい感じになってしまいます。

そこで、

10.肌色の方の球をブラウザで選択し、表面材質の拡散色を肌色から肌の陰色っぽい色に変更します。

muriyaritoon002.jpg

この画像も、透視図を最大化してスクリーンキャプチャーします。
カメラの位置や向きは先ほどとは変更しないでください。

色が異なる二枚の画像が得られたので、あとは画像編集ソフトで力技で陰を追加します。


やり方は前回の記事と似たようなもんで、「二枚の画像を上下のレイヤーにぴったり重ねて、上のレイヤーの一部を消しゴムツールで削って、下のレイヤーの絵を一部表示させる事で手動で陰影をつける」・・・です。
「こういう陰影がついてるといいな」と思いながら、手作業で陰影をつけていくという力技。

muriyaritoon003.jpg

これは消しゴムブラシのソフトネスを大きくして削ったため、陰影が滑らかな感じになりましたが、もちろん削り方次第ではセルアニメ風の色の境界がはっきりした感じにもできます。


と、こんな手順でトゥーン調の絵をbasic版でも作る事できるのです。


今回の例では一つのマテリアルでやってみましたが、実際はキャラとか背景には複数のマテリアルを設定している事が多いでしょう。(キャラだと肌、髪、上着、ズボンごとに異なる表面材質など)
そのマテリアル毎に同じ手法を使って陰影をつけていくわけです。
非常に面倒くさいですが。

画像編集ソフトで、マテリアル毎にマスクして消しゴムブラシが使えるよう、マスク用の画像を同じような手順で作っておくといいでしょう。
透視図のシェーディング方式を「テクスチャ」ではなく「シェーディング」にすると、テクスチャは無視されて拡散色だけが表示されるので、マテリアル毎に異なる拡散色を設定し、それをキャプチャーすれば、マテリアル毎に選択範囲を取得できるマスク画像が生成できます。そのマスク画像を一番上のレイヤーとして重ねて、普段は非表示、選択範囲の取得の時だけ表示する、みたいな感じです。


この手法は

・静止画でしか使えない
・テクスチャは透視図だと解像度が低いので、使用は諦めた方がいいかもしれない。
・マテリアルの種類が多いとさらに手間がかかる。
・手動で陰影をつけるので、陰影が正確ではない。(でも普通はアニメやイラストの陰影は嘘が多いからこれでも大丈夫だと思いますが)
・standrad版以上に搭載されているトゥーンレンダリング機能みたいに鋭角部分や交差部分に線は出ない
・平面物は線が出せない(これは、厚みをつけて対応)

と、諸々のマイナス要素がありますが、それでも「basic版でもトゥーンレンダリング調の絵を作ってみたいなぁ」とお考えの方は、手間がかかりますが、試しにやってみてください。


muriyaritoon004.jpg

posted by stxsi at 00:03| shade | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする